法律相談会・セミナー実施報告

2018.10.03

第15回セミナー実施報告

9月26日(水)、下記のとおり、ビッグ・アイ小研修室5にて第15回目となるセミナーを開催しました。

第一部「遺言書・成年後見・家族信託 

~よりよい相続のために知っておきたいたいせつな話~ 講師:司法書士 樋口 聡

第二部「生命保険信託と保険の活用について」講師:プルデンシャル生命保険㈱藤原悠貴氏

最近はめっきり秋らしくなり涼しくなりましたが、当日は雨が降って少し寒いくらいでした。足元が悪い中ご参加いただいた10名の皆様、ありがとうございました。

前回から、家族信託に加え、遺言や成年後見制度についてのお話もさせていただいておりますが、特に遺言については皆さん興味があるようで、熱心にメモを取って聞いていただいていたようです。

相続対策は財産の少ない家庭でもしっかりと考えておくべきと言われています。

相続対策というと「財産が沢山ある家の問題」と考える人も少なくないのですが、しかし、実際には少ない財産でも争いになることが多いのです。平成25年度の司法統計を見ると、「遺産分割事件のうち認容・調停成立件数」では8,994件のうち2,912件が1,000万円以下、3,841件が5,000万円以下の財産価額となっています。つまり、相続税があまり課税されない水準の家庭が全体の4分の3を占めています。

調停などが成立するまでの期間は6か月超1年以内が最も多く、次いで1年超2年以内ですが、3年を超えている例も少なからずあります。それほど多額ではない遺産をめぐり何年も争っているケースも多いのです。

ここで大事なのは、相続財産が多かろうが少なかろうが、相続人である身内同士での争いを避けないと、本来であれば助け合わなければならない身内同士でいがみ合うことになってしまいますので、争いの種を事前に摘み取っておくこと、つまりスムーズに遺産分割が出来るように生前中に取り決めておくことこそ、大切な相続(争族)対策です。そのためには、生前中に相続人と良く話し合っておくことが何よりも大切です。

相続人との話し合いのきっかけとして、まずは当事務所が定期的に開催しているセミナーに参加されてはどうでしょうか!?

相続対策の手段としては、今回セミナーで案内したように、遺言書の作成、成年後見制度や家族信託の利用等、様々な手段があります。是非、ご自身に最も適した対策を見つけてください。当事務所がそれをお手伝いできたらと思います。